【ACOH-S 通信 NO.121】2度目の台湾へ(香織さん)

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台湾へは秋葉先生の老師、陳老師に日頃の練習の成果を見ていただく為に行ってまいりました。
老師から熱心にご指導を頂けたことは人生の宝となりました。この場を借りて御礼申し上げます。
特に印象に残っているのは陳老師が何かアドバイスをしてくださる度に「全ては明子(ミンズ)の生徒だから教えるんだよ」と何度も繰り返し仰っているのを聞いて、秋葉先生が老師からどれだけ信頼され、お弟子さんとして、時には家族のように愛されているのかをひしひしと感じました。

老師は見た瞬間、あるいは手を(推手)組んだ時点でその人がどのくらいのレベルか、どこに隙があるか一瞬で分かるそうです。
老師と推手を組ませていただいた時、遠くにあったはずの手が一瞬にして自分の目の前まで到達していたり、真っ直ぐに立っていられないくらい老師の思うままに身体があっちへこっちへと翻弄されてしまうのです。そして、力は入っていないのに老師の手は鉛の様に重く、「持ち上げてみなさい」と仰るので一所懸命挑戦してみたのですが全く持ち上がりませんでした。
「輕鬆放鬆」リラックスが出来ていないと、自分の身体を自由に操ることは難しいと何度も教えていただきました。
強そうに見えることは重要ではない、内家拳は手や力に頼るのではなく、内から湧き出る「氣」を使うことで驚異的なパワーを発揮できることを再認識しました。
そして、老師は毎日の積み重ね、習慣化する事がとても重要だとも仰っていました。

練習以外では滞在中、先生からご友人を紹介していただきました。年齢よりずっと若々しく、おおらかで、目がキラキラと輝いていました。人生を楽しみ、自分のやりたいことに挑戦している人は本当にカッコいい!と感じました。
人はつい誰かと比べがちですが、本当に大切なのは対自分ではないかと改めて感じました。

武術の話に戻りますが、練習を習慣化することで見えてくるものは、技術の向上だけではありません。それは、自分自身の限界を突破し、新たな視点や洞察を得ること、毎日の努力の積み重ねが自分をより強く、より深く理解する助けとなるのではないでしょうか。
一つ悔やまれるのは、言葉がもっと理解できれば、より多くのことを吸収し、質問することができたはずです。これからもっと勉強が必要だと感じました。

台湾でのこの経験を糧に、これからも自然体でいることを心がけ、自分自身の成長を追求していきたいと思います。武術の道は長く険しいかもしれませんが、この旅で得た教えと気づきを胸に、一歩一歩進んでいきたいです。

最後に、今回お忙しい中、台湾へ連れて行ってくださった秋葉先生に心から感謝申し上げます。先生の日頃の熱いご指導とサポートのおかげで、現地で多くのことを学び、本当に充実した時間を過ごすことができました。台湾の皆さんの温かさや、気功の奥深さを肌で感じられたのは、先生のお力添えがあったからこそです。
皆様、練習日だったのにも関わらず、温かく送り出してくださり、台湾滞在中も温かいメッセージをいただき、とても励みになりました。本当にありがとうございました。
  感謝を込めて  平田香織

香織さんへの感想

香織ちゃんとの台湾研修を終えて。
陳老師とは約4年半ぶりに直にお会いして、以前よりずっと若々しく、精気に溢れていらっしゃることに驚愕し、八十歳を超えても、尚この様に居られる柔田門のチカラに改めて、やっぱり継続ってスゴイ!
老師の仰る貫心(意識を持って練習すること)の効果を実感しました。

私は2012年六月に台湾から帰国して以来、最初の数年間は年に4回は台湾に学びに通っていました。
その間、老師のお宅に泊まらせていただき、朝から掃除、練習、朝ごはん、練習、昼ご飯、休憩(老師瞑想と午睡)また3時から練習、晩ご飯、軽く練習後に就寝。その間お宅にいないと行けなくて、外に遊びに行くこともできず、とにかく集中して学んで帰って来ました。
練習とは言え、老師がつきっきりで教えて下さるわけでは無く、言われた事をひたすら復習。時に老師の呟かれる大事なお話をメモする時間も無く、記憶に留め、練習中の録画も撮れず、正に崖っぷちの緊張感でした。
今回香織ちゃんは老師にとっても、二回目でした。2019年6月に連れて行った時は、八人でしたが、老師は全員のことを良く覚えていらっしゃいました。
見込みある生徒さんがいたのに、辞めてしまった事を、道途中で残念だと仰っていました。
そして約5年ぶりに会った香織ちゃんを見て、痩せてキレイになったね!とすぐに感想を述べていらっしゃいました。
そして、今までに無いほど、香織ちゃんには熱心に教えて下さいました。
これは見込みがあるからであり、なかなかこの様な事はありません。
またわたしが常に香織ちゃんのアコーズへの貢献ぶり、朝早く来て掃除してくれてること、近藤さんに対しても、常に優しくお世話してる事、他の生徒さん達への気配り、わたしへの気遣い、などSkypeでお伝えして来たからでもあります。
老師は政府官僚や外交官と言うお仕事をされていた為、何万人と言う部下や海外の人と接触されているので、一眼見ると、その人の中が分かります。
そんな陳老師に気に入られたのですから、やはり香織ちゃんは、わたしが見込んだ人でした。

これからの香織ちゃんの成長ぶりか楽しみでもあるし、またわたしも刺激となり更に精進しないといけないと改めて気が引き締まる思いの今回の台湾でした。

最後に、ココロよく香織ちゃんを送り出し、応援してくれた全ての皆さんに感謝しています。