【ACOH-S 通信 NO.138】あきらめないこと!Persevere in practice!
本来10月号の通信は、ちょうど入会から一年を迎える次郎さんにお願いする予定でした。
しかし、急遽二週間の海外出張に行かれることになり、今回は秋葉が書かせていただきます。
今回のタイトルは「あきらめないこと!」。
これは単に Never give up! という意味ではなく、もっと深い「忍耐強く続ける」という思いを込めて、英語では Persevere という言葉を選びました。
続けることの力
私は39歳のときに香港で太極拳を始め、今年でちょうど30年になります。
30年続けてもなお、学びは尽きず、その奥深さを日々感じています。
香港の曹樹偉老師、そして台湾の陳佐鎮老師は、それぞれ70年以上も修行を続けてこられました。
その姿に比べれば、私はまだ「ひよっこ」にすぎません。
ここまで続けてこられたのは家族の支えがあってこそですが、何よりも「どんな境遇でも続ける」という覚悟を持ち続けてきたからだと思います。
皆さんも環境や事情が変わることがあるでしょう。
けれど「やめる理由」を探すのではなく、「続ける方法」を考えて乗り越えてほしいのです。
最初の一年を熱心に続けても、やがて壁にぶつかる時がきます。
しかし意志があれば、その壁を越え、さらに前へ進めます。
そして「あきらめずに続けた先」でしか見えない景色があります。
武術とは、まさにその積み重ね。
地道な繰り返しを通じて忍耐力を養うのです。サウレちゃんの送別会で牧子さんが仰っていた通りですね。
最近の身近な例を挙げると、千秋さんの姿勢には多くを学ばされます。
先日、長年の乗馬の最中に落馬し、左腕にヒビが入ってしまったそうです。
それでも転んだ直後に教室へ来られ、翌日以降も腕を三角巾で固定しながら休まず練習に参加されています。
その根性と意志力には誰もが驚いたと思いますし、私自身も深く感服しています。
高校時代以来一度も寝込んだことがないそうですが、それも「決めたら続ける覚悟」あってこその健康だと感じます。
もちろん誰もが千秋さんのようにはなれません。けれど、その姿勢から学ぶことはたくさんあるでしょう。
自分の頭で考えること
もう一つお伝えしたいのは、「人任せにしない」ということです。
今の日本を見ていると――
• 子どもは学校任せ
• 身体は医者任せ
• 政治は政治家任せ
• 食べ物も他人任せ
そんな「任せすぎ」が多いように思います。
特に大切なのは 食べ物 です。
いくらACOH-Sで身体を鍛えても、食べ物に無頓着では健康は築けません。
自分の身体をつくるもの、身体に入れるもの、飲み物、薬や注射。すべてに気を配りましょう。
ジャンクフードや添加物の多い食品はできるだけ避け、加工品もなるべく買わずに自分でつくる。
この日々の積み重ねこそ、まさしく功夫(カンフー)です。
すぐに結果は出なくても、10年後・20年後に必ず差となって現れます。
残念ながら、利益を優先して私たちの健康を害するものを平気で商品に入れる企業もあります。
商業的な広告に惑わされず、ぜひ自分で調べ、選び取ってください。
最後に
皆さんにはこれからも健康で元気に続けてほしいと願っています。
少しおせっかいかもしれませんが(笑)、どうか
• 「あきらめずに続けること」
• 「自分で調べて選ぶこと」
この二つを心に留めてください。
そして――こんな世の中だからこそ、アコーズのようなコミュニティはとても貴重だと思います。
国籍や年齢、男女を越えた交流と尊重、誰もがホッとできる場所。
何より一人ひとりが成長できる場として、アコーズでこれからも一緒に歩んでいきましょう。
湘之奇 秋葉明子