【ACOH-S 通信 NO.128】身体と向き合う(美代子さん)
【きっかけ】
太極拳を始めようとした時期を振り返ると仕事も趣味も忙しくしていました。それでもさらに何かやりたくて色々検索していた気がします。元々バトル系の漫画、アクション映画、武道が好きで、大学時代には少林寺拳法をやっていました。けがでやめてしまったものの、格闘技系の何かはやりたいと思っていました。
そんな時、映画マイ・インターンでロバート・デニーロが太極拳をやっているのを見て、「そういえばいつか太極拳やってみたいんだった!」と思い出しました。太極拳は年齢を重ねても続けられそう、けがをしなさそうと思っていたので、なんとなく年齢を重ねてから始めるもののイメージがありました。ですが、「いつかを待っても、来るものじゃないし、いつ始めたっていいのでは?」と考え直しました。
それからホームページを検索したところ、アコーズは先生のかっこいい動きが最初に出てきて、とても目を惹きました。やるならカッコいいのがいいなあと思い、体験の申し込みメールを送りました。体験当日、太極拳はなんとなくついていけたものの準備気功は身体が思ったほど動かず、次の日は全身筋肉痛でいかに身体を使っていなかったかを思い知らされました。
【入会後】
入会して1年3か月ほど経ちました。毎週何かしら課題を持ちつつ取り組んでこられたかと思います。「ここまで覚えられたから、その次の動きを今日は覚えよう」という感じで自分の身体に覚えさせていくことを楽しみ、今では太極拳1~3、武当剣の練習に参加しております。防御や攻撃が具体的に相手がどこにいて、どのような場面なのかを想像したり、実践してみたりするのも楽しいです。中でも完整一気の状態には体験の時から毎回驚かされます。力を入れていない楽な状態なのに押されてもビクともせず、少し位置が違うだけで全然感覚が違うので、先生に位置を修正していただき、押されても動かないことが分かっていても驚いてしまいます。
まだまだ動きの指導をいただくことは多く、肩に力が入っている、動きが速い、腰が回りすぎ等々、自分のイメージしている動きと実際の動きと正しい動きの差を埋めていく必要があります。そのためには、先生や先輩の動きをよく観察したり、動きづらい部分があれば、前の動きを振り返り、足が45度じゃない、まっすぐじゃない等、向きや位置の違いに気づき、修正し、身体に覚えさせることの繰り返しです。毎回同じ指導をいただき、恥ずかしい限りですが、粘り強くご指導してくださる先生に感謝です。
アコーズに入会して皆様が感じている身体の変化ですが、正直私は劇的には変わってないなと思っています。ただ、最近腹式呼吸を意識して訓練していたのですが、ある時、とても楽に姿勢を保つことができたり、気功の際の呼吸が深くできたりと、同じ動きを毎週繰り返すことで変化に気付きやすくなったなと思いました。また、練習中に膝が痛くなったのですが、原因を探っていくと過去にけがをした影響が大きくありました。正しい動きの時は筋肉痛、誤った動きの時は関節痛を感じている気がします。けがをしなさそうと思って始めた太極拳でけがをしたと思ってしまったりもしましたが、ここで向き合わなければ、この先歩
きづらくなったりしていたのかと思うと今気付けて良かったと思っています。
【台湾】
台湾ではカンフーの普段練習に参加していないのに動画で覚えた北派長挙を表演する機会をいただき、大変光栄でした。ただ、その後普段練習していない人が参加するのもどうだろうと思ってしまい、師兄との推手には参加せず、せっかくの機会を逃してしまったなと悔やみました。次回機会があれば参加したいと思います。
ホテルで気功・太極拳をした時は天気にも恵まれ、空気がとても気持ちよかったです。集合前の雰囲気もよくて、青空の下、推手をしていたり、ペンチでのんびり待っていたり、その雰囲気と景色を切り取った写真はフォトブックの写真にも使わせていただきました。
普段、一人行動が多い私は正直なところ、あれだけの団体行動はとても疲れてストレスがたまるのではと思っていました。ですが、アコーズの雰囲気は本当に穏やかで、皆さん良い大人同士、適度な気遣い、距離感、自由さが生む空気でとても楽しく過ごすことができました。だからこそ、楽しい思い出を詰め込みたくてフォトブックも作成しました。誰よりも台湾の写真を見返したい自分がありますが、どこを切り取っても良い思い出ばかりでした!
【最後に】
1年3か月の間、色々なことを良い雰囲気の中で学ぶことができていると感じています。今は骨折していますし、教室から少し離れています。身体が思うように動かせないストレスからか、夢の中で武当剣をしていました。ただ、最近は動き回りすぎなくらい動き回っていたので、見えない何かに無理やり止められたのではと思っています。少し休んで徐々に動けるようになったら、改めて身体の使い方と向き合い、精進していきたいと思います。
苑子ちゃんの感想に寄せて
中国語で[女侠]ニューシャーと言う言葉があります。
意味は女ながら、武術に長けて、人を助けることができる。
台湾でわたしを知る人に良く言われた言葉です。
初めて苑子ちゃんが体験に来られた時に、その女侠と言う言葉が蘇りました。そんな雰囲気の苑子ちゃんは、やはり大学時代に少林寺拳法を学んでいたと聞き、やはりと腑に落ちた記憶があります。確かに防御の仕方が一般的な人と、全然違いました。
そんな武術的センスのある苑子ちゃんですが、やはり少林寺拳法は外家拳なので、どうしてもチカラが入る癖が抜けない様です。ただ、苑子ちゃんは聡明なので、その辺りの理解もできていて、毎回課題を持って練習に臨んでいると書いてますが、わたしもそれを感じていました。
武術、アクション、など好きなところがわたしと同じだけでは無く、自分で言うのもなんですが、笑、強そうな女のイメージと一転、編み物や料理が好きなところ、苑子ちゃんと全く同じなんです!
そんな自分軸を持って生きてる苑子ちゃんですが、台湾の写真をアルバムにしてくれたり、(これは大変な作業です)近藤さんの誕生日のプレゼントにと、パズルのプレート作製まで、自分から名乗り出てくれました!
今足を剥離骨折したそうでお休みされてますが、全てはポジティブに考え、苑子ちゃんなら、その貴重な時間を前向きに過ごされているでしょう。
台湾で地元の生徒さんとできなかった推手や組み手、土曜日しか出られ無かったので、悔しかったと思います!木曜日夜のクラスに出られる様なら、出てリベンジして下さい。
チカラを抜く練習にもなります。
来年からの苑子ちゃんの進化、期待しています。
ところで、
12月7日の忘年会が公民館からのダメ出しを受けて、1月11日の新年会に変わったのも、こちらの方がよりたくさん参加できるのかな。と、わたしもポジティブに考えています。
元々毎年年末の忘年会で、12月6日の近藤さんのお誕生日を祝っていました。そこで、7日はプレゼントを作製してくれた苑子ちゃん、また台湾の老師への色紙作製の薫さん、台湾旅行をパンフレットにしてくれた紀子さん、お料理担当のなっちゃん、近藤さんが大好きな香織ちゃん、関わりの深い智恵子さんで近藤さんのお宅に伺い、お祝いをさせていただく事にしました。本当は全員でお祝いしたかったのですが、近藤さんのお宅に全員押しかけることもできないので、その様にさせてもらいます。
今年最後のアコーズは怪我でお休み中の苑子ちゃんに書いてもらいました。
今のアコーズは、最高のメンバーが集まっていると感じています!
皆さん、来年も更に良い年であります様に🙏
湘之奇 秋葉明子