【ACOH-S 通信 NO.127】アコーズの一年半を振り返る(美代子さん)

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「いつの間にか大人になっていつの間にかいい年になった。」

平均的な「人生折り返し点」を過ぎた人はみなそう思うのではないでしょうか。

人それぞれ得意不得意があると思いますが、「折り返し点」前から続けてきたことは、なるべく放り投げずに続けたほうがよいと思います。「いやいや大したことないです…」と言いながらも、徐々に減りつつある切り札として、最後まで手元に残しておくのは価値のあることだと思います。

それとは逆に、「折り返し点」後に新しいことを始めるのは、また格別のよさがあります。良くも悪くも、自分はこの程度と決めてかかっていたところに、新たに値札をつけ直すことになるからです。

 アコーズに入会させていただいて一年半が経ちました。この、「折り返し点」後に始めた習い事は、まさに自分に「値札のつけ直し」を迫ってきます。第一回目のレッスンから、大腿四頭筋を鍛える「あの」ポーズへの苦手意識は今も変わりません。つらい。つらくてありがたい。きっとこれは、O脚気味の私が近い将来膝関節炎になって歩くこともままならなくなることを防いでくれているのです。

 恥ずかしいことに未だに完全には第15式までの太極拳の型を覚えられないでいます。頭が覚えないのか、体が覚えないのか、心が覚えないのか?覚えられないながらも少しずつ段差の少ない階段を上っているような感覚はあります。これがたとえ平らな階段(?)となったとしてもやや下りの階段となってさえも、続ける価値はあると思っています。自分の身体と真摯に向き合う機会は、そうあるものではないからです。

 一大決心の末に台湾研修旅行にも参加しました。ここでの思い出は素晴らしいものとなりました。これほど気持ちの良い集団は珍しいと思います。

台湾でいただいた陳老子のご本は、帰ってきてから中国語が読めないのに想像で自分勝手に読んでいます。気功は自分の体を支点として、大地のエネルギーを発動させると書いてあるような気がします。これはとんでもないことだと思いました。

 これからも秋葉先生のご指導の下、アコーズで気功と太極拳を続けていきたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

美代子さんの感想に寄せて

美代子さんには六月頃に一度原稿をいただいていたのですが、やはり台湾から帰ってからにしたいと破棄され、今回もお願いした途端にすぐに原稿を送って下さいました。

最近号外が続いていた為、あたためておいて11月号に載せることにさせていただきました。

書き出しから、何だか文学的な匂いが、さすがに漢詩を学ばれているだけあって、言葉選びや文章が違いますね。

忘れもしません。美代子さんは入会されてしばらくは、わたしの太極拳の推せない型などを、いつも懐疑的な眼差しと表情をされていて、「ほんとうですか?」を連発されていました。

それが半年も経った頃には、納得されたのか、その疑いの眼差しは無くなりましたが、驚きの表情は今もされます。笑

バレエをしばらく習っていたそうで、身体は柔らかく、套路の覚えも早いと思っていましたが、本人曰くまだ15型覚えて無いとの謙遜。

人生の折り返し地点から始めた物に対しての取り組み方は、なかなかの熱心さだと思います。

漢詩から、陳老師のご著者を読み解くその好奇心にも拍手を送りたいです。

わたしは太極拳の本は擦り切れるほど読んでいますが、陳老師のご著者に関しては、常に老師直々から口頭であらゆるお話をお聞きしていると思っていた為、全てをまだ読み終えていませんでした。

そこに、美代子さんの様な方が現れ、わたしも再度読み解く必要性を感じました。

気功は自分の体を支点として、大地のエネルギーを発動させると書いてあるような気がします。

素晴らしい訳だと思います!

そう、本当の武術気功は、それが真髄であり、その境地に達する瞬間に出会えた時、人生観さえも変わってしまいます。美代子さんの多彩な趣味に、この道理が繋がっていくことを期待しています。

老師が常に仰っていた言葉

「道理一様」

全てにおいて、道理は同じである。