【ACOH-S 通信 NO.110】芯がありつつ余分な力が抜けた気持ちの良い太極拳を目標に!(絹さん)
アコーズに入会して1年と少しが経ちました。以前から、太極拳は習ってみたかったのですが、気の巡りが良くなって呼吸が深くなりそうだから、くらいのぼんやりとしたイメージでした。しかし実際体験したのは、気の巡りなんて感じる間もないくらいのハードな準備気功、そしてゆっくりなのに全く頭に入ってこない太極拳の動きでした。
初めの頃は、まず2~3時間運動すること自体久しぶりだったのと、動きについていくこと、覚えることに必死で、レッスンが終わるとこれで一日終了!と言いたいくらいクタクタでした。早く覚えたいのに家で復習しようと思っても体が動かない。そして姿勢が定まらずにすぐ押される、肩に力が入っていて呼吸も止まってしまう…という情けない状態が続きました。
それがある時期から、部分的ではあっても体が自然と動いたり、気功の時にふっと無になる瞬間が出てきました。これが何とも言えない不思議な気持ち良さで、いつもではないからこそそんな時はとても嬉しくて…。この頃から、焦っていた気持ちが少し落ち着いて、さらに、こんなに奥深いものを身につけるには時間がかかって当然!と前よりリラックスして取り組めるようになってきた気がします。
肉体面での変化は、山登りの後でも筋肉痛にならなかったことや、一日中出かけていても疲れた~となるのが少なくなったこと。知らないうちに筋肉が付いていたのですね。或いは以前より疲れないような体の使い方になったのかもしれません。
秋葉先生のレッスンは、精神的にもいつも新たな学びがあります。「軸を持つこと」、「力は入れないけど意識は向ける」などのお話は、聞くだけでもなるほどと思うのですが、相手に押されないとか力が伝わるといったように実際体で感じることで、より腑に落ちてきます。そして、例えば気が散って集中してないなと感じる時に湧泉で立つことを意識してみたら落ち着くことができた、という風に日常生活で何かに対処する時の手立てとなってくれています。
このように素晴らしく面白いレッスンの時間を、いつも温かく気持ちの良いエネルギーを発するメンバーの皆さんと過ごせることは、本当に有難いなあと感じます。アコーズの皆さんは人の良いところを見つける天才で、進歩していることや少しの変化を見つけて褒めてくれたり、上達するように一緒に考えたりさりげなくアドバイスして下さいます。そのおかげで、思うようにいかず落ち込むことがあっても、どこかポジティブな気持ちで続けられているのだと思います。
太極拳や気功の学びは始まったばかりですが、目標は芯がありつつ余分な力が抜けた気持ちの良い太極拳ができるようになることです。いつになるかはわかりませんが、「イメージ力が大事!」という先生のお言葉を心に留めて、そんな自分をイメージして精進し続けていきたいと思っています。
絹さんへの感想
絹さんという名前のごとく、実際、絹さんも白く滑らかなお肌の持ち主です。
最初のころは少し貧血気味ではないかなと思いましたが、練習を重ねていくうちに、すっかり顔色もよくなり、絹さんに会うたびに近藤さんが必ず
「どんどん可愛くなってきたね!」と、決まり文句、おっしゃる通り!です。笑
絹さんの原稿を読ませていただいて、確かに入会されたころの絹さんは、太極拳の型の覚えはとても早いのですが、どうしても力が抜けなくて、肘が上がっていました。きっと几帳面な性格がそのまま太極拳に出ていたのでしょう。
でも、以前のスタジオで九時からの自由参加の推手に参加されていたので、みるみる上達し、力も抜けてきて、下半身に重心が行くようになりました。
推手で相手との対練をすることは、太極拳を深く学ぶ上では必須です。
絹さんは、その練習に安定して参加されていたので、週一回しか来られないながらも、上達が早かったと思います。
「ある時期から、部分的ではあっても~」というくだりでは、自分の焦りを自覚されることにより、力みがなくなったのでしょう。
身体と心、思考、感情はつながっていると明確にわかる例ですね。
実生活にもこの教室で受け取ったことを、そのまま素直に実践していただき嬉しいです!
そして絹さんのアコーズの皆さんへの思いは、そのまま皆さんの気持ちを代弁してくださっていますね。
面白くて、深い!この太極拳、そして気功。私もこのような素晴らしい方々と一緒に学び伝えられる幸せをいつもかみしめているところです。
目標を持つことは、本当に大事なことです!
「芯がありつつ余分な力が抜けた気持ちの良い太極拳」これこそ、太極拳の究極。素晴らしい目標だと思います。
これからの絹さんに更に期待しています。
湘之奇 秋葉明子