太極拳の太極とはどういう意味ですか?

カテゴリーACHO-S通信
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太極拳
  1. 太極拳の太極とはどういう意味ですか?

 オットー!いきなり難しい質問が来ました!今まで私の中では、なんとなくわかっていた事が、改めて人に伝える為の文章にすると、もう一度再確認が必要と、いろいろと文献を調べたり、ググったりしました。

 どれも難しく、難しい事は、皆さんがそれぞれ調べてみたらすぐに検索で出てきますので、ここではわかりやすく役に立つようにお伝えしたいと思います。

 太極拳のタイキョクとは、対極にあるという意味ではなく、全ての根源である。ということで、太極拳とは、その宇宙の法則、陰と陽の法則に基づいた武術だという事です。

ですので、太極図にあるように、陰のなかに陽の要素があり、陽の中に陰の要素が含まれている。全くの対極ではなく、分かれているようでその要素を含むという意味で、攻撃の中にも防御があり、防御の中にも攻撃が含まれ、有名な言葉、「陰極まれば、陽になり、陽極まれば陰になる」という武術だと、私は理解しています。

 それを一番理解できるのは、月曜日に練習している推手です。攻撃と防御がいつの間にか入れ替わる。直線運動ではなく、やはり円運動なのだと思います。太極拳の動きの中に、直線はありません。全てが曲線です。円といえば、必ず起点に戻れる軌道ですね。この相手をいったん受け入れながら、柔らかに相手に返す。これは人間関係にも使える素晴らしい道理だと思いませんか?

  1. 太極拳の楊式と陳式の違いは何ですか?他にも違う式がありますか?

 簡単に言えば、楊式はゆっくりと動き、陳式は速い動き。

もともと陳式も太極拳ですから、太極の道理は同じはずです。ただ、楊式に対抗する本家争いとかの事情もあって、同じ太極拳でも理論や技法は変わってきたと思います。

 陳家によると、全ての太極拳の源流は、陳家に伝わる頭套十三勢からだという説があり、楊式太極拳の創始者、楊路禅は、陳長興からその頭套十三勢を学び、綿拳、太極拳を編み出したといわれています。そして、その孫に当たる楊澄甫が今の楊式太極拳を1920年代から北京で広めたそうです。私の直接師事していた曹樹偉老師の師である葉大密宋師は、その楊澄甫から弟弟子という総称を与えられています。

  1. 他にも違う式がありますか?

 太極拳という名前で言われる他の式には、呉式、孫式、武式があるようです。

  1. 脱力する為の練習方法はありますか?

 それは、最初から力が入ってない方もいますので、やはり性格なども影響しているとは思いますが、先ずは動きを覚えないことには、やはり力が入ってしまいます。

お風呂に浸かって、腕の力を抜くと、自然に腕が浮いてきます。また、私は太極拳を練習してから、プールで仰向けに何もしないで浮けるようになりました。体に力が入っていると、絶対に浮けません。

  1. 身体の中に気をめぐらせる為に、どのように呼吸をしたらよいでしょうか?

 呼吸、吐納と書くように、呼吸は吐く方が先です。吐く方が重要です。吐けば自然に入ってきます。吸うときには、お腹に力を入れず、お腹全体に入るように、喉を使って吸い、吐く時は丹田をイメージして、要らない気(邪気など)が口、労宮、湧泉から出て行くようなイメージで。

  1. 瞑想を家でも行いたいのですが、瞑想する時の注意点などを教えてください。

 瞑想する時は、誰にも邪魔されないようなスペースを確保し、家人にも邪魔しないようにあらかじめ伝えておきます。最初は5分くらいから始めて、徐々に長くしていくとよいと思います。ちなみに、台湾の陳老師は、一日三回、毎日一時間くらいされています。そっと遠くから拝見したところ、まるで置物でした。

 陳老師曰く、ただそこにある置物のように空っぽになること。でも一時間中に、5分でも無になることさえ難しいと仰っていました。呼吸は自然で、何も考えないのは難しいので、最初は自分の呼吸に意識を向けると良いといわれています。

 何故、瞑想がよいのかは、今科学的にも証明されて、アメリカの企業などでも瞑想がオフィスでもできるくらいに広まっていますよね。

 瞑想は眠る以上に、脳を休め、無になれた瞬間に宇宙のエネルギーが入ってくるのではと、私は思っています。